2014年2月16日日曜日

こころ、元気ですか?

年間3万人以上の自殺者数が1998年(平成10年)からずっと続いてきた日本。
昨年久々に3万人を切ったということです。

「自殺者を防ぐために私たちができること」と題して、NPO法人ライフリンク代表清水氏の講演を聞きました。
元NHKの報道ディレクターで、クローズアップ現代などを担当されていたそうです。その時、自死遺族の取材をきっかけに自殺対策の重要性を認識、NHKを退職されてNPOを立ち上げられたとのことです。

日本の自殺の現実は、世界第8位、米国の2倍、英国や伊国の3倍。
40~60代の男性(父親世代)が4割を占めるそうです。
1人が自殺でなくなると4~5人の方が遺族になられる。毎年12~15万人が遺族となり、全国に300万人超。国民の40人に1人が自死遺族だそうです。

古賀市の現状は、24年度では11人(男性7人、女性4人)です。50~60代が多く、原因は健康問題が一番とのことです。

人が自殺するとき、自殺せざるを得ないというときは、生きることの促進要因(将来の夢・家族や友人との信頼関係・やりがいのある仕事や趣味・経済的な安定など)より生きることの阻害要因(将来への不安や絶望・失業や不安定雇用・荷重労働・借金や貧困など)の方が大きい時だそうです。

自殺対策とは、当事者本位の生きる支援。「もう生きられない」「死ぬしかない」という状況に陥っている人が、それでも「生きる道」を選べるように支援することだそうです。
そもそも、人がそうした状況に陥ることがない社会を創ることであり、自殺対策とは、地域・社会づくりでもあると話されました。



講師の清水氏







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