「恩送り」。
昨日の朝刊で目にし、改めて噛みしめた。
朝刊の記事
バスの窓に貼られた短冊形の紙に「あなたが受けた思いやり 明日は誰かに恩おくり」とあった。井上ひさしさんの「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」の中にあるもので、井上少年が書店で辞書を万引きしようとしてお店のおばあさんにみつかった。まき割りをさせられ、終わると辞書をくれた。「働けばこうして買えるのよ」。約50年後に3日間ボランティアで作文教室を開いた。「恩送り」と呼んだそうだ。
受けた恩を別の人に返し、その人が別の人に・・・。恩がぐるぐる回る。それが恩送り。昔はよく耳にしたらしいが現代の辞書にはほとんど載っていないとのこと。人と人の間が乾きがちな世の潤滑油に、との願いをバスの七五調に感じたという記事だった。
今年も残り2日となりました。
いっぱい受けた今年の恩を誰かに送ることができただろうか。
いやいや・・・・・、と反省しきりでまた年が暮れる。
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